概要
ファイナンシャル・プランナーは、個人や企業の資産形成、保険、年金、税金、不動産、ライフプランニングなど、多岐にわたる金融・生活設計に関する相談に応じ、適切なアドバイスを行う専門資格です。
厚生労働大臣より職業能力開発促進法に基づき指定された国家検定で、日本FP協会が実施しています。
合格すると「ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗ることができ、個人の資産設計やリスク管理の専門家としての証明になります。
個人・家計から企業経営まで幅広く活躍できる資格であり、お金の専門知識を活かしたキャリア形成が可能です。
受験級
1級
レベル:上級専門家レベル
試験方式:年1回、主要都市で筆記試験
出題範囲:ライフプランニング/リスク管理/金融資産運用/タックスプランニング/不動産/相続・事業承継
出題数:学科⋯50問 実技⋯記述式5題
試験時間:学科⋯300分 実技⋯120分
合否基準:いずれも学科「60点満点中36点以上」、実技「100点満点中60点以上」が目安
受験料:学科⋯8900円 実技⋯20000円
受験資格:
学科試験受験資格は下記いずれかが必要です。
- 2級FP技能検定合格+FP業務1年以上の実務経験
 - FP業務5年以上の実務経験
 - 金融渉外技能審査2級合格+FP業務1年以上の実務経験
 
※実技試験については、原則として学科試験の合格者やCFP資格審査試験合格者などが条件となります
合格率:10〜15%前後(難関)
試験会場:東京・大阪・名古屋・札幌・福岡ほか全国主要都市(一部は県庁所在地)の貸会議室・大学・ホール等で実施
2級
レベル:実務力・アドバイザーレベル
試験方式:全国のテストセンターでCBT(PC)試験
出題範囲:ライフプランニング/リスク管理/金融資産運用/タックスプランニング/不動産/相続・事業承継
出題数:学科⋯50問 実技⋯記述式5題
試験時間:学科⋯120分 実技⋯90分
合否基準:いずれも学科「60点満点中36点以上」、実技「100点満点中60点以上」が目安
受験料:学科⋯5700円 実技⋯6000円
受験資格:
受験資格は下記いずれかを満たすことが必要です。
- 3級FP技能検定合格者
 - FP業務に関する2年以上の実務経験者
 - 日本FP協会のAFP認定研修修了者
 - 金融渉外技能審査3級合格者
 
※「FP業務」とは資産設計や運用、およびそれに関わる相談業務などを指します
合格率:学科50〜60%、実技40〜60%
試験会場:全国47都道府県にある多数のテストセンター
3級
レベル:初学者・個人の家計管理など
試験方式:全国のテストセンターでCBT(PC)試験
出題範囲:ライフプランニング/リスク管理/金融資産運用/タックスプランニング/不動産/相続・事業承継
出題数:学科⋯60問 実技⋯20問
試験時間:学科⋯90分 実技⋯60分
合否基準:いずれも学科「60点満点中36点以上」、実技「100点満点中60点以上」が目安
受験料:学科⋯4000円 実技⋯4000円
受験資格:誰でも受験可
合格率:学科80〜85%、実技80〜90%
試験会場:全国47都道府県にある多数のテストセンター
合格後
- 合格発表後、合格証書が郵送されます。
 - 試験に合格した旨を正式に証明する文書です。
 
- FP技能士資格は国家資格ですが、合格だけでは名称の使用が制限される場合があるため、
 - 日本FP協会などの関連団体に資格登録(入会)するケースが多いです。
 - 登録や入会により、研修や情報提供、実務支援を受けることが可能になります。
 
- 1級合格者は、さらに上位資格CFP資格の取得を目指すことが可能です。
 - CFP取得には日本FP協会の認定教育機関での研修や試験合格が必要です。
 
- FPとしてのコンサルティング業務や関連職種で活動を開始。
 - 継続的な学習・研修で最新の知識をアップデートし続けることが求められます。
 
