概要

登録販売者試験は、一般用医薬品(第2類・第3類)を販売できる専門資格「医薬品登録販売者」として認定を受けるための都道府県実施の公的試験です。

医薬品販売に関する基礎知識から専門的な医薬品の種類・作用までを問う試験で、薬学未経験者でも受験できる公的資格試験であり、医薬品販売・接客業務への就職やキャリアアップに広く活かされている。

試験内容

受験資格

学歴・実務経験などの制限はなく、誰でも受験可能

試験方式

  • 筆記試験(マークシート方式、記述なし)

出題範囲

  • 医薬品に共通する特性と基本的な知識
  • 人体の働きと医薬品
  • 主な医薬品とその作用
  • 薬事関連法規・制度
  • 医薬品の適正使用・安全対策

出題数・試験時間

項目名出題数試験時間内容の詳細
医薬品に共通する特性と基本的な知識20問40分薬の本質・効き目、安全性への影響要因、薬害の歴史、医薬品の概論、適切な選択方法
人体の働きと医薬品20問40分人体の構造と機能、薬の作用機序、副作用の症状やしくみ
主な医薬品とその作用40問80分呼吸器系、消化器系、循環器系、皮膚薬など様々な有効成分の作用と臓器への影響、購入者への説明に必要な知識
薬事関連法規・制度20問40分医薬品販売許可、薬機法(医薬品医療機器等法)、リスク分類、販売規定や法令遵守事項
医薬品の適正使用・安全対策20問40分添付文書の読み方、副作用の報告制度、被害救済制度、医薬品の安全な使用促進

合計120問、約4時間

合格基準

  • 総合得点70%以上(約84問以上正解)
  • かつ各科目で35〜40%以上の得点(科目毎に最低基準あり)
    一つでも科目の最低点を下回ると不合格になる。

合格率

全国平均約40〜50%前後で推移

受験料

おおよそ13,000円から18,000円

受験会場

全国を10のブロックに分けて複数の都道府県で実施。詳細は各都道府県の保健所や医療局の告知を参照。

合格後

STEP1
合格通知の受領
  • 合格発表後、登録販売者の合格通知書が各受験者に発送されます。
STEP2
登録申請
  • 合格後、資格を正式に得るには、受験した都道府県に対して「販売従事登録申請」を行います。
  • 登録されると、その都道府県の登録販売者名簿に登録され、正式に活動できるようになります。
STEP3
必要な書類・手続き
  • 登録申請書
  • 合格証明書の写し
  • 本人確認書類(運転免許証や住民票など)
  • 手数料(都道府県により異なる)
STEP4
登録完了と資格取得
  • 申請が受理・承認された後、登録通知が届きます。
  • これにより医薬品販売者としての活動が法的に認められます。
STEP5
継続教育・更新
  • 登録販売者として活動する際には、医薬品販売の安全性を保持するための継続的な研修や教育が推奨されます。
  • 一部の都道府県では定期的な研修受講が義務付けられている場合があります。