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問題

21.冬の天気は倏忽と変わっていく。

22.屋敷には多くの皁隷が仕えていた。

23.庭の木陰で家族そろって午餉を楽しんだ。

24.彼は事件の経緯を縷説する必要はないと判断した。

25.すべての重要な論文は厳正な検覈を経て公開される。

26.大河の水が鼕鼕と流れ落ちる音が聞こえた。

27.その古い制度はもはや社会にとって贅肬となっている。

28.僧侶は麈尾を手に取り、静かに読経を始めた。

29.秋の夜長、妻は遠い夫を思いながら擣衣の音を響かせた。

30.簷滴の音が静かな夜の庭に響き渡った。

解答・解説

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21.倏忽(しゅくこつ、しゅっこつ):時間がきわめて短いさま、急に

:【音】シュク 【訓】たちまーち、すみーやか

①たちまち、速やか

:【音】コツ 【訓】たちまーち、ゆるがーせ

①たちまち、にわかに ②ゆるがせ、いい加減


22.皁隷(そうれい):身分のいやしい者、しもべ、召使い

:【音】ソウ 【訓】くろ、くろーい、どんぐり、しもべ、うまや、かいばおけ

①黒、黒い ②どんぐり、クヌギの実 ③しもべ、家来 ④うまや、かいばおけ

:【音】レイ 【訓】したがーう、しもべ

①従う ②しもべ、召使い ③書体の一つ


23.午餉(ごしょう):昼食、昼ご飯

:【音】ショウ 【訓】かれいい、かれい、かて、おくーる

①かれいい、かれい、干し米、食事 ②送る、食糧を送る ③食事をするくらいの短い時間


24.縷説(るせつ):こまごまと詳しく説明すること

:【音】ル、ロウ 【訓】いと、いとすじ、こまーかい、ぼろ

①糸、糸のように長いもの ②細かい、詳しい


25.検覈(けんかく):厳しく調べること、事実などを詳しく調査すること

:【音】カク 【訓】しらーべる、あきーらかにする、かんがーえる、きびーしい

①調べる、明らかにする、考える ②厳しい


26.鼕鼕(とうとう):①鼓や太鼓がとんとんと鳴り響く様子

        ②足音が高く踏み鳴らされる音、または大きな物音

        ③水の波や滝が勢いよく音をたてる様子

:【音】トウ

①つづみなどの鳴り響く音


27.贅肬(ぜいゆう):①いぼやこぶのような無用な肉

         ②無用なもの、無益なもの、むだなもの

:【音】ゼイ、セイ 【訓】むだ、いぼ、こぶ

無駄、役に立たない ②いぼ、こぶ ③婿、入婿

:【音】ユウ 【訓】いぼ、はーれる

①いぼ ②腫れる、腫れ物


28.麈尾(しゅび):仏具の一種で、長い獣毛(主に大鹿の尾の毛)を束ねて柄をつけた払子(ほっす)のこと

:【音】シュ、ス 【訓】おおじか

①大鹿


29.擣衣(とうい):砧(きぬた)という道具で衣服を打つこと

:【音】トウ 【訓】つーく、うーつ、たたーく

①つく、うすでつく ②打つ、叩く、砧で打つ


30.簷滴(えんてき):軒から滴り落ちる雨だれ

:【音】エン 【訓】のき、ひさし

①軒、ひさし